航海日誌その30:岐路
拝啓 ザビエル先生
なんとかいつもの造船職人さんを捕まえることが出来ました。そんな訳で、いよいよ念願のガレオンに乗ることが出来ましたよ。
オーク材で造ってもらったこの船はなかなか乗り心地抜群ですよ。この人に造ってもらった船は、いつもいい仕事してくれるので今回も期待してます。
さて、実は少々悩んでることがありまして・・・。
数ヶ月前の話なんですが、アルパ公の命令でネーデルランドの海の旅団という、なんかネーデルランド独立運動を頑張ってる人達と戦って来たんですわ。いや、独立軍なんて言うからどんなもんかと思ったんですが、別にてんで大したことはなかったんですがね。案の定あっさり鎮圧したんですが・・・。
この鎮圧戦って本当に正しかったんですかね?
敬具
えー、最初に断っとくんですが毎話の頭にある『拝啓〜敬具』の黄色い部分』は、基本的にネタなのであんまり真剣に読まないでいただきたい。
さて、このゲームの中には実在の人物の名前や、歴史的な話や発見物が結構良く出てくるわけだ。で、まぁゲームなんでそのまんま歴史どおりって訳では当然ないのだが、クエに向かう途中にそのクエのことをググったりしてみると結構面白い。
いつもは1人のときに色々調べて楽しんでいるのだが、今回はちょっと日記に書いてみようと思う。そんな訳で中学の時苦手だった社会の勉強ってことで、今回のテーマはネーデルランド独立戦争。はしょっていたり間違っていたりするところもあると思うが、生暖かく見守ってやって欲しい。
<ネーデルランド独立戦争>
そもそも、大航海時代なんて聞こえのいいネーミングだが、ヨーロッパ先進国以外の、特にアジア諸国、アフリカ大陸、アメリカ大陸の先住民などにとっては植民地支配と奴隷制度の始まりを告げる最悪な時代だったわけだ。
ヨーロッパでも当時最強を誇ったイスパニアを中心に各地で小規模から大規模な陣取り合戦が繰り広げられる。そんな時代、色々あって当時イスパニア支配下だったネーデルランド(知ってると思うがオランダのことね)では、イスパニアにかけられた重税で人々が大変苦しんでいた(あと宗教関連でも色々あったらしい)。で、ネーデルランド人も反発して反乱を起こしまくる。
どっこい、イスパニアも黙ってない。怒ったイスパニア王がアルパ公(実在の人物らしい)を派遣。こいつがゲームもビックリの極悪っぷりでガンガン弾圧。
そんな中、ネーデルランドのエグモンド伯なる人物(この人もイベントで見た)を中心にネーデルランド独立運動が展開される。
ネーデルランド独立を結構頑張って訴えていたエグモンド伯。が、そこは我らがアルパ公、捕まえてあっさり処刑。
相変わらずのアルパ公のヤンチャっぷりに、ネーデルランドの人々マジギレ。独立運動時、なんとか生き残ったウィレムという人を中心にとうとう独立戦争が始まる。
その後のことはまぁいいや。知っての通りネーデルランドは独立して一時期は世界最強の国にまでのし上がる。ちなみに、ネーデルランドのことを日本人がオランダと呼ぶのは、この独立戦争の中心人物のウィリアムさんが正式には『オラニエ公ウィレム』って名前だったってことかららしい。
以上
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